【タイ移住】チップは「義務」ではなく「投資」。いつも心に、「ナムジャイ」を。
今回は、日本人が苦手な海外文化の代表格、そうチップについてのお話。
レストランで会計を済ませた後、お釣りの小銭をどうするか。
マッサージが終わった後、セラピストにいくら渡すべきか。
周りの日本人はどうしているのか……。
移住したての方とお会いすると、ビザや不動産のこと以上に、こうした「日々の作法」について相談されることが本当に多いんです。
「少なく渡してケチだと思われるのは恥ずかしい。でも、相場知らずでばら撒くのも何か違う気がする」
その感覚、とても正常ですし、大切にすべきだと思います。
結論から言うと、
タイのチップは、アメリカのような「義務」ではありません。払わなければ追いかけられる、なんてことはない。
ですが、日本のような「完全不要」でもありません。
僕が15年の生活でたどり着いた答え。それは、チップとは感謝のしるしであると同時に、「次回も最高のサービスを受けるための、ほんの少額の投資」だということです。
今回は、ガイドブック的なマニュアルではなく、ここバンコクで生きる僕が実践している「スマートな振る舞い」をシェアします。
まず、少しだけ気の持ちようを変えてみましょう。
日本では「質の高いサービスは料金に含まれている」という考えが当たり前でしたが、タイでは「プラスアルファの心遣い(チップ)」が、相手のモチベーションを劇的に変えます。
タイ語に「ナムジャイ(思いやり)」という言葉があります。見返りを求めずに助け合い、分け合い、相手を思いやる行動を自然にする姿勢で、タイの優しい国民性の原点といわれています。
タイではチップは強制ではありません。しかし、このナムジャイを示すことで、相手との関係性は驚くほどスムーズになります。
例えば、いつも行くゴルフ場のキャディさんや、レストランのウェイトレス/ウェイターさん。
彼らに適切なチップを渡すことで、「あのお客様は分かっている人(=大切にすべきVIP)」と認知されます。次回は何も言わなくても最高のラインを読んでくれたり、雨の日に傘を持って走って迎えに来てくれたりする。
たった数百円程度から数千円(ゴルフの場合)のチップで、生活の質(QOL)が一段階上がる。これほどコストパフォーマンスの良い投資は、他にないと思いませんか?
では、実際にいくら渡せばいいのか。
ここからは、観光客向けではなく、「タイランドプリビレッジを検討されるような層」が、現地でスマートに振る舞うための「大人の相場」をお伝えします。
タイへ移住される方の多くが、ゴルフを楽しまれると思います。
ハッキリ言いますが、ここではチップは「必須」と考えてください。
タイのゴルフは「殿様ゴルフ」とも呼ばれ、プレイヤー一人につき一人のキャディさんが付きます。カートの運転、クラブの受け渡し、グリーンのライン読み、果ては汗拭きまで……。炎天下、5時間近くあなたの手足となって尽くしてくれる「相棒」です。
一般的には300バーツ程度と言われますが、富裕層であれば「400〜500バーツ(2,000〜2,500円)」からがスマートです。
もし、バーディを連発させてくれたり、素晴らしい気配りを感じたりしたなら、さらに100バーツ上乗せする。
「キャディフィ(正規料金)と同じくらい払うの?」と驚かれるかもしれませんが、彼女たちの基本給は低く、チップが生活の糧。ここで気前よく渡せる日本人は、キャディさんの間でも「グッド・カスタマー」として噂になり、次回の予約時に優秀なキャディさんが付く確率がグッと上がります。これもまた、生きた投資です。
1時間千円ちょっとで極上の癒やしが手に入るタイマッサージ。ここでもチップはマナーです。
街のカジュアルな店なら100バーツ(約500円)。ホテルのスパや高級店なら200バーツ(約1000円)以上。
ガイドブックには「50バーツ」と書いてあることもありますが、今のバンコクの物価と、外国人が利用するお店のグレードを考えれば、最低でも100バーツ札を出すのが大人の余裕というものです。
施術後、お茶を飲んでいる時に担当者が来てくれたら、「サバイ・マーク(気持ちよかったよ)」と言って手渡してください。その時の彼女たちの笑顔だけで、十分に元は取れます。
食事の会計時、ここが一番迷うポイントかもしれませんね。
基本ルールとして、レシートを見て「Service Charge 10%」が含まれていれば、義務としてのチップは不要です。
ただ、ワインのサーブが完璧だった、個室で特別な配慮をしてくれた、といった場合。担当してくれたスタッフの手に、直接100バーツほど握らせてもいいでしょう。
次回その店に行った時、彼らがどれほど温かく迎えてくれるか。想像に難くないはずです。
金額と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「渡し方」です。
ここで絶対に避けるべきこと。それは「小銭(コイン)をチップとして渡すこと」です。
レストランのお釣りで来た小銭を「はい、これ」と渡す……。
日本では気にならないかもしれませんが、タイ(特に中高級な場)において、小銭は「恵まれない人に施すもの」というニュアンスを含んでしまうことがあります。あるいは単に「財布を軽くしたいから押し付けた」と取られかねません。
チップは必ず「紙幣(お札)」で渡す。
これが鉄則です。
そのため、バンコクで生活を始めたら、「20バーツ札と100バーツ札を財布にストックしておく」癖をつけてください。
コロナ禍後のタイでは、支払いはQRコードによるキャッシュレス決済がほとんど。現金を持ち歩かないことも多く、チップを渡そうと思った時に、現金がない!となることもよくあります。
そうならないよう、僕はチップ用のお札を財布やスマホケースの裏に忍ばせています。
最後に、移住生活ならではの視点を一つ。
ホテル滞在ならピローチップ(枕銭)程度で十分ですが、コンドミニアムに住むとなると話は別です。
毎日顔を合わせるドアマン、清掃スタッフ、管理事務所のスタッフ。彼らはあなたの生活を守るパートナーです。
もちろん毎回渡す必要はありませんが、重い荷物を運んでもらった時や、電球を替えてもらった時などに、100バーツ程度をスッと渡す。
また、タイのお正月(ソンクラーン)などの節目に、日頃お世話になっているスタッフへお菓子や少額の現金を渡す習慣もあります。
僕はいつも部屋の掃除をしてくれるメイドに新年や旧正月に、お年玉的な意味合いで1000バーツを渡しています。
これをやるだけで、いざという時の対応スピードが劇的に変わります。「困ったときはお互い様」の精神が、異国での生活を強力に支えてくれるのです。
「数百円」で、あなたはVIPになれる
まず、少しだけ気の持ちようを変えてみましょう。
日本では「質の高いサービスは料金に含まれている」という考えが当たり前でしたが、タイでは「プラスアルファの心遣い(チップ)」が、相手のモチベーションを劇的に変えます。
タイ語に「ナムジャイ(思いやり)」という言葉があります。見返りを求めずに助け合い、分け合い、相手を思いやる行動を自然にする姿勢で、タイの優しい国民性の原点といわれています。
タイではチップは強制ではありません。しかし、このナムジャイを示すことで、相手との関係性は驚くほどスムーズになります。
例えば、いつも行くゴルフ場のキャディさんや、レストランのウェイトレス/ウェイターさん。
彼らに適切なチップを渡すことで、「あのお客様は分かっている人(=大切にすべきVIP)」と認知されます。次回は何も言わなくても最高のラインを読んでくれたり、雨の日に傘を持って走って迎えに来てくれたりする。
たった数百円程度から数千円(ゴルフの場合)のチップで、生活の質(QOL)が一段階上がる。これほどコストパフォーマンスの良い投資は、他にないと思いませんか?
恥をかかない「大人のチップ相場」
では、実際にいくら渡せばいいのか。
ここからは、観光客向けではなく、「タイランドプリビレッジを検討されるような層」が、現地でスマートに振る舞うための「大人の相場」をお伝えします。
マッサージ・スパ
1時間千円ちょっとで極上の癒やしが手に入るタイマッサージ。ここでもチップはマナーです。
街のカジュアルな店なら100バーツ(約500円)。ホテルのスパや高級店なら200バーツ(約1000円)以上。
ガイドブックには「50バーツ」と書いてあることもありますが、今のバンコクの物価と、外国人が利用するお店のグレードを考えれば、最低でも100バーツ札を出すのが大人の余裕というものです。
施術後、お茶を飲んでいる時に担当者が来てくれたら、「サバイ・マーク(気持ちよかったよ)」と言って手渡してください。その時の彼女たちの笑顔だけで、十分に元は取れます。
レストラン
食事の会計時、ここが一番迷うポイントかもしれませんね。
基本ルールとして、レシートを見て「Service Charge 10%」が含まれていれば、義務としてのチップは不要です。
ただ、ワインのサーブが完璧だった、個室で特別な配慮をしてくれた、といった場合。担当してくれたスタッフの手に、直接100バーツほど握らせてもいいでしょう。
次回その店に行った時、彼らがどれほど温かく迎えてくれるか。想像に難くないはずです。
絶対にやってはいけない「小銭」のタブー
金額と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「渡し方」です。
ここで絶対に避けるべきこと。それは「小銭(コイン)をチップとして渡すこと」です。
レストランのお釣りで来た小銭を「はい、これ」と渡す……。
日本では気にならないかもしれませんが、タイ(特に中高級な場)において、小銭は「恵まれない人に施すもの」というニュアンスを含んでしまうことがあります。あるいは単に「財布を軽くしたいから押し付けた」と取られかねません。
チップは必ず「紙幣(お札)」で渡す。
これが鉄則です。
そのため、バンコクで生活を始めたら、「20バーツ札と100バーツ札を財布にストックしておく」癖をつけてください。
コロナ禍後のタイでは、支払いはQRコードによるキャッシュレス決済がほとんど。現金を持ち歩かないことも多く、チップを渡そうと思った時に、現金がない!となることもよくあります。
そうならないよう、僕はチップ用のお札を財布やスマホケースの裏に忍ばせています。
住まいのスタッフは「家族」と思え
最後に、移住生活ならではの視点を一つ。
ホテル滞在ならピローチップ(枕銭)程度で十分ですが、コンドミニアムに住むとなると話は別です。
毎日顔を合わせるドアマン、清掃スタッフ、管理事務所のスタッフ。彼らはあなたの生活を守るパートナーです。
もちろん毎回渡す必要はありませんが、重い荷物を運んでもらった時や、電球を替えてもらった時などに、100バーツ程度をスッと渡す。
また、タイのお正月(ソンクラーン)などの節目に、日頃お世話になっているスタッフへお菓子や少額の現金を渡す習慣もあります。
僕はいつも部屋の掃除をしてくれるメイドに新年や旧正月に、お年玉的な意味合いで1000バーツを渡しています。
これをやるだけで、いざという時の対応スピードが劇的に変わります。「困ったときはお互い様」の精神が、異国での生活を強力に支えてくれるのです。
まとめ
たかがチップ、されどチップ。 紙幣一枚で、誰かが笑顔になり、巡り巡って自分自身の生活も快適になる。 そう考えれば、チップとは単なる出費ではなく、タイという国で気持ちよく暮らすための「コミュニケーション・ツール」だと言えます。 難しく考える必要はありません。 「コープクンカップ(ありがとう)」 その言葉とともに、スッとチップを差し出せるようになったら、あなたはもう立派な「バンコク・エキスパート」です。 どうぞ、財布にはいつも少し多めの小額紙幣を。そして心には、タイ流の「ナムジャイ」を携えてお越しください。この記事は役に立ちましたか?
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