タイの特別な長期滞在を可能にします

【2026年版】移住・旅行前に知っておくべきタイの気候と季節

【2026年版】移住・旅行前に知っておくべきタイの気候と季節

「タイは常夏の国」そう思っている方は多いと思います。英語でタイの3つの季節を「Hot, Hotter, Hottest」と表現するジョークがあるくらい、年中暑いのは間違いありません。

でも実際に暮らしてみると、季節によってまったく別の顔を見せるのがタイという国です。

乾季しか来たことがない方は「なんて過ごしやすい国なんだ」と思うでしょうし、雨季しか来たことがない方は「これなら四季のある日本のほうがいい」と感じるかもしれません。

移住や長期滞在を検討しているなら、タイの季節を事前に把握しておくことは必須です。

バンコクと地方では季節が異なる

バンコクと地方では季節が異なる

タイはインドシナ半島中央部とマレー半島北部に位置し、北部・東北部・中部・東部・南部の5つの地域に分かれています。移住先として人気の各都市で言うと、バンコクは中部、チェンマイは北部、パタヤは東部、プーケットは南部です。

バンコク・パタヤ・チェンマイ・アユタヤなど国土の大部分はサバナ気候に属し、暑季(3〜5月)・雨季(6〜10月)・乾季(11〜2月)の3シーズンに分かれます。

一方、南部マレー半島東岸(サムイ島・パンガン島・タオ島など)は熱帯モンスーン気候に属し、他地域が乾季にあたる10〜1月がちょうど雨季になります。同じタイでも、季節が逆になることを覚えておいてください。

日本の夏休み(7〜9月)にビーチリゾートに行きたい場合は、この時期に雨が少ないマレー半島東岸(サムイ島・タオ島)がおすすめです。プーケット・クラビ・ピピ島などマレー半島西岸はちょうど雨季にあたるためご注意ください。

以降はバンコクを中心とする中部エリアのお話をメインに進めます。

① 乾季(11月〜2月) タイで最も快適な季節

乾季(11月〜2月) タイで最も快適な季節

長かった雨季と酷暑の暑季が明け、在住者全員が待ちわびる「歓喜の季節」が乾季です。

気温が一気に下がり、朝晩はバンコクでも15〜20℃程度になることがあります。北海道の夏に近い爽快感で、晴天続きで湿度も低く、街歩き・観光・アウトドアすべてがベストコンディションです。タイへの旅行を検討しているなら、乾季が断然おすすめです。ただし航空券・ホテル料金はハイシーズン価格になりますので、早めの予約を心がけてください。

乾季の新たな課題 PM2.5

乾季の新たな課題 PM2.5

かつては手放しで喜べた乾季ですが、近年は大気汚染が深刻な問題になっています。

12月頃からバンコクでもPM2.5の数値が上昇し始め、外が白くかすんで見える日が増えています。チェンマイは特に深刻で、3月以降の焼畑シーズンはPM2.5が500を超えることも珍しくありません。「北方のバラ」と呼ばれた美しい古都が、この時期は世界最悪レベルの大気汚染都市に変貌します。チェンマイに住んでいる外国人の多くがこの時期だけ南部に避難するほどです。

IQAir AirVisualなどの大気汚染アプリとN95マスクは乾季の必需品と思っておいてください。気管支・呼吸器が弱い方は特に注意が必要です。パタヤ・プーケットなど海沿いの地域はPM2.5の影響が比較的少ないため、乾季だけ海沿いに移動するという在住者もいます。

② 暑季(3月〜5月)——覚悟して挑む季節

暑季(3月〜5月)——覚悟して挑む季節

1年で最も暑い季節です。直射日光は東京の真夏より遥かに強烈で、日傘なしで5分歩くのも大変なほどです。

外出時は帽子・こまめな水分と塩分補給など熱中症対策と、日焼け止め・長袖での日焼け対策は必須です。ショッピングモールなど冷房の効いた空間を積極的に活用するのが、バンコクでの賢い暮らし方です。タイは格安で移動できる交通手段が豊富ですので、この時期は積極的に利用しましょう。

旅行コストの観点では、タイ正月のソンクラーン(4月13〜15日)前後は航空券・ホテルが高騰します。コストを抑えたいなら4月20日以降がおすすめです。

ソンクラーン(タイ正月)

ソンクラーン(タイ正月)

毎年4月13〜15日はタイ最大の祝日、ソンクラーンです。タイ人の多くが帰省や旅行に出かけ、国全体がソワソワ・ウキウキとした雰囲気に包まれます。日本で言えばお盆と正月が同時に来るようなものです。

各地で水かけ祭りが行われ、バンコクではシーロム・セントラルワールド・カオサン通り周辺が特に賑やかです。このエリアでは誰に水をかけられても文句は言えません。無防備で外出するとスマホやカメラがずぶ濡れになりますので、防水ケースは必携です。

酷暑の時期ですが、このソンクラーンの雰囲気は日本ではなかなか味わえない非日常感があります。暑季唯一の特権とも言える体験です。

③ 雨季(6月〜10月) スコールと上手につきあう

雨季(6月〜10月) スコールと上手につきあう

雨季と聞くと日本の梅雨のように朝から晩までしとしと降り続くイメージを持つ方が多いですが、タイの雨は基本的に30分〜1時間で止むスコールです。ただ近年は一日中どんより曇り空で降ったり止んだりする日、一晩中降り続く日も増えており、昔ほど「サッと降ってすぐ止む」というパターンが少なくなっている印象があります。

雨量のピークは6月と9〜10月です。2025年は特に深刻な年でした。9〜10月には台風「ラガサ」と「マットモ」が相次いでタイのモンスーンを刺激し、北部・東北部を中心に甚大な洪水被害が発生。19県・10万世帯以上、死者22名以上という大きな被害をもたらしました。

バンコクもチャオプラヤー川の水位が上昇し、2011年の大洪水以来の洪水危機に見舞われました。都心部への直接被害は限定的でしたが、川沿いの地域では浸水・冠水の被害が発生。さらに11月、雨季明け後にも南部ハジャイ(ソンクラー県)を中心に25年ぶりの大規模洪水が発生しました。

死者145名、約295万人が被災し、3日間の総降水量595mmは過去の最大値を上回る記録的な豪雨でした。洪水はもはや雨季だけの問題ではなく、気候変動の影響で季節外れの豪雨が発生するリスクが高まっています。

一方、8月は雨季の中でも比較的雨量が少ない時期です。ホテルや航空券もオフシーズン価格で割安になるため、旅行のコスパとしては意外とおすすめの時期です。

雨季の5つの注意点

雨季の5つの注意点

雨季に気をつけていただきたいことを5つ挙げましょう。

スコール時の移動は余裕を持って

大雨が降るとバンコクの交通は瞬時に麻痺します。遅刻できない予定がある日は、スコールが来ることを想定して普段より早めに動くようにしましょう。

道路の冠水に注意

スクンビットのソイ39周辺など、冠水しやすいエリアがあります。物件を借りる際には、雨季に自宅前の道路が冠水するかどうかを事前に確認しておきましょう。

車の運転は冠水時に注意

冠水した道を無理に走るとエンストします。エンスト車を頻繁に見かける季節でもあります。水が引くまでおとなしく待つのが正解です。

お部屋のカビ対策

湿度が上がり、カビが発生しやすくなります。除湿器・エアコンの積極的な活用を。

アプリで雨雲を読む

雨雲の動きをリアルタイムで確認できるアプリを使い、スコールを「読む」習慣をつけると、雨季の生活がぐっと快適になります。

雨季の楽しみ方

雨季の楽しみ方

緑が美しく、空気がきれいな季節でもあります。そして、なんと言ってもフルーツ好きにはたまらない季節!マンゴー・ドリアン・ライチ・マンゴスチンなど、タイが誇る南国フルーツの多くがこの時期に最盛期を迎え、市場や屋台に色とりどりのフルーツが並びます。特にドリアンは5〜7月頃がピークで、産地から直送された新鮮なものが手頃な価格で楽しめます。

また、スコールには南国風情があり、バンコクで暮らしていることを実感するひとときでもあります。激しい雨が窓を叩く音を聞きながら、カフェで仕事をしたり本を読んだりする時間。僕はそんな時間が好きだったりします。

まとめ

乾季しか訪れたことがない方と、雨季しか訪れたことがない方では、タイへの印象がまるで違います。本格的な移住を検討しているなら、少なくとも雨季と暑季の両方を体験しておくことを強くおすすめします。気管支が弱い方は、乾季のPM2.5の季節も必ず体験してから判断してください。

筆者紹介

明石直哉

筆者近影

2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。

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