スワンナプーム空港からバンコク市内への移動手段を徹底比較

バンコク・スワンナプーム空港に初めて降り立ったとき、空港を出てまず頭を悩ませるのが「どうやって市内に行くか」問題ではないでしょうか。
タクシーに乗ればいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、実は空港のタクシーは一筋縄ではいかないことも多いです。メーターを使わず料金をふっかけられて初っ端から嫌な思いをする、なんてことも珍しくありません。
日本から友人が遊びに来るたびに「空港からどうやって来ればいい?」と聞かれてきました。その経験をもとに、今回は、スワンナプーム空港からバンコク市内までの各移動手段のメリット・デメリットを徹底解説していきます。
まず知っておきたい、スワンナプーム空港とバンコク市内の距離感

スワンナプーム空港からバンコク中心部(スクンビットやシーロムあたり)まで、直線距離でおよそ30km弱あります。東京でたとえると、羽田空港から池袋までの距離感とほぼ同じくらいです。
問題は渋滞。バンコクの渋滞は、東京とは比べものにならないくらい深刻で、時間帯によっては同じ距離でも所要時間が倍どころか3倍、4倍に変わることがあります。朝の通勤ラッシュや夕方のラッシュ時間帯に重なると、タクシーで1時間以上かかることはザラにあります。
だから「何時に到着するか」「荷物はどれくらいあるか」「何人で移動するか」「宿泊場所がバンコクのどのエリアか」——この4つによって、最適な移動手段は変わってきます。それぞれ順番に見ていきましょう。
エアポートレイルリンク(ARL)

コストと所要時間だけで選ぶなら、エアポートレイルリンク(ARL)が断然おすすめです。スワンナプーム空港の地下から乗れる電車で、終点のパヤタイ駅まで約30分、料金はたったの45バーツ。渋滞とは無縁なので、到着時刻が読めるのも大きなメリットです。
乗り場は空港の地下1階。国際線到着ロビーからエスカレーターで降りればすぐわかります。タッチ決済機能付きのクレジットカード(VISAかMaster)があれば、キャッシュレスで乗車可能です。
ただし、スーツケースを複数持っての乗車はちょっと大変です。ラッシュアワーの電車はそれなりに混みます。また、パヤタイ駅からBTS(スカイトレイン)、マッカサン駅からMRT(地下鉄)に乗り換えができるとはいえ、目的地によってはさらに乗り換えが必要になることもあります。荷物が少ない一人旅や、一度の乗り換えでアクセスできる場所に宿泊する方なら、選択肢として十分アリです。
残念ながらエアポートレイルリンクは24時間営業ではなく、下記のとおり運行時間が決まっているので、早朝や深夜に移動する必要がある人は利用できません。
運行時間: 5:30〜24:00
運転間隔: 約10〜15分
メータータクシー

「空港からタクシー」というのが一番イメージしやすい移動手段だと思います。渋滞していなければスクンビットやシーロムなど都心まで250〜400バーツ程度(高速代は別途)と、かなりリーズナブルです。チップは不要ですが、メーター料金のほかに、高速代(高速道路使用時に限る)、空港使用料(50バーツ)を別途支払う必要があります。
ただし、正直に言うと空港タクシーはかなり使いにくくなっています。メーターを使わずに交渉料金を請求してくる運転手が増えていて、悪質な場合、都心まで2000バーツとふっかけてくる運転手もいます。ただでさえ長時間フライトで疲れているのに、タクシーの料金交渉で消耗したくないですよね。そんなわけで僕はタクシーよりも次に紹介するGrabを使うことの方が多いです。
Grab(グラブ)

Grabは東南アジア版のUberで、スマートフォンのアプリで配車できるサービスです。最大のメリットは、乗車前に料金が確定すること。ぼったくりも交渉もゼロで、アプリ上で決済まで完結できます。英語が苦手でも、アプリの操作さえ覚えれば何も心配いりません。
料金はメータータクシーよりも少し高くなることが多いです。それでも、到着してすぐにトラブルに巻き込まれるリスクを考えれば、その差額は安心料として払う価値があります。
ひとつだけ注意点があります。Grabアプリの登録には電話番号が必要です。必ず日本を出発する前にクレジットカードの登録まで済ませておきましょう。
Grab乗り場は、到着フロア(1階)の4番出口(Gate 4)の外です。乗り場付近にはGrabのロゴや待機用スペースがあります。
KlookやTrip.comの空港送迎サービス

じつは、Grabよりもさらに安心度が高い方法があります。KlookやTrip.comといった旅行サービスサイトで事前に予約できる、空港送迎サービスです。
料金はGrabとほぼ同じか、少し高い程度。それでもこのサービスを選ぶ理由は、日本にいるうちに予約が完了するという安心感にあります。到着したら、名前を書いたボードを持ったドライバー(送迎サービスによる)が出迎えてくれます。荷物を持って右往左往する必要がなく、到着後すぐに移動を開始できます。
サービスの質もGrabより安定していますし、特に荷物が多い方やファミリー旅行にはうってつけです。「着いてからバタバタしたくない」という方には、個人的に一番おすすめしたい選択肢でもあります。
タイランドプリビレッジのリムジン送迎

タイランドプリビレッジ(旧タイランドエリートビザ)のゴールドメンバー以上には、付与されたポイントで空港リムジン送迎が利用できます。黒塗りの高級車でゆったりと移動できます。疲れた体で長時間のフライトをこなしたあとに、こういったサービスがあるのはやっぱり助かります。タイへの移住や長期滞在を検討しているメンバーの方は、ぜひ活用してほしい特典です。
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結局どれを選べばいい?
初めてタイに行くなら、迷わずGrabかKlook・Trip.comの事前予約をおすすめします。特に家族連れや荷物が多い方は、日本にいるうちに送迎を予約しておくだけで、到着後の動きがまったく変わってきます。タイランドプリビレッジのゴールド以上のメンバーであれば、リムジン送迎をフル活用するのが一番賢い選択です。
まとめ
スワンナプーム空港からバンコク市内への移動手段は、エアポートレイルリンク・メータータクシー・Grab・Klook/Trip.com送迎・リムジンの5つが主な選択肢です。それぞれの特徴を理解したうえで、自分の状況に合ったものを選んでみてください。













