バンコクに住んでいる日本人はどんな人たち?在住者コミュニティについて
「バンコクに移住したいけど、知り合いがいない」 「現地で気の合う友人を作れるか不安」 移住を考えている方からそういった声をよく聞きます。でもご安心ください。 バンコクは世界でも有数の日本人コミュニティが存在する街。ビジネスや趣味、スポーツなど、さまざまな交流会や同好会が行われています。 今回は、バンコクにはどんな日本人が住んでいて、またどんなコミュニティがあるのかを解説させていただきます。
バンコクには何人の日本人が住んでいるのか
外務省の統計(2025年10月1日現在)によると、タイの在留邦人数は72,113人で、世界第5位です。そのうちバンコクだけで51,297人が在留しており、世界の都市別ランキングではロサンゼルスに次ぐ第2位という規模です。 バンコクの中でも日本人が最も集中しているのがスクンビットエリア、特にアソーク、プロンポン、トンロー、エカマイ周辺で、このエリアを歩けばそこかしこから日本語が聞こえてきます。世界中の都市を見渡しても、これほど日本人が集まっているエリアはほとんど存在しないでしょう。
バンコクに住む日本人、どんな人たちがいるのか
バンコクの日本人在住者は大きく分けると以下のタイプに分かれます。
駐在員とその家族
日系・外資系企業の辞令でタイに赴任した駐在員と、帯同する家族です。任期は2〜5年程度が多く、家賃・渡航費などの手当が充実しているため、経済的に余裕のある生活を送るケースが多いです。家族帯同の場合、配偶者、いわゆる駐妻さんがコミュニティ活動の中心になることもあります。バンコクの日本人コミュニティの中では最も歴史が長く、組織化されたグループが多いのもこの層です。
現地採用
タイにある企業に現地で直接雇用されて働く層です。「タイが好きで自分で来た」、「タイ人のパートナーがいる」など動機はさまざまで、20〜30代が多い印象です。僕も31歳からバンコクに移住し、その後3年半バンコクのフリーペーパーで現地採用として勤務していました。
起業家・経営者
タイで会社を起業したり、日本から事業を持ち込んで経営している層です。飲食業・IT・不動産・教育・コンサルティングなど業種は多岐にわたります。 長期的にタイに根を張る人が多く、在住者コミュニティの中心的な存在になりやすい層でもあります。
デジタルノマド・リモートワーカー
日本や世界中の企業にリモートで勤務したり、フリーランスとして働きながらバンコクで生活するスタイルで、20〜40代のフリーランスや個人事業主が多いです。
リタイア・長期滞在者
定年退職後にタイを第二の人生の拠点に選ぶシニア層です。リタイアメントビザ(50歳以上)やタイランドプリビレッジを活用して長期滞在し、ゴルフ・マッサージ・旅行を楽しみながらゆっくりと暮らすスタイルが多いです。
母子留学・インター校への留学
近年増加している新しいスタイルです。タイのインターナショナルスクールに子どもを通わせるために移住する親子で、英語教育を目的に選ぶ家族が増えています。タイのインター校は欧米と比べて学費が手頃なケースも多く、母親と子どもが先にバンコクに移住し、父親が日本から働くというスタイルも珍しくありません。ウドムスック・バンナー周辺にインター校が集中しているため、そのエリアに住む日本人家族も多いです。
ビジネス系コミュニティ
それでは続いてコミュニティについて、各カテゴリーごとに紹介していきましょう。まずはビジネス系のコミュニティから。
タイ国日本人会(JAT)
1913年設立。海外の日本人会の中でも最も古い歴史を持つ団体です。会員向けの優待サービス・各種イベント・図書館・生活相談窓口など、在住日本人の生活全般をサポートしています。 文化系・運動系合わせて32の同好会が活動中。特に駐在員とその家族、リタイアの方が多い印象です。 スクンビット39の別館とサトーン本館の2拠点で活動しています。
バンコク日本人商工会議所(JCC)
タイで事業を行う日系企業・個人事業主が参加する経済団体です。各種セミナー・異業種交流会・情報共有など、ビジネスネットワーク構築の場として機能しています。
WAOJE(ワオージェ)バンコク支部
WAOJEとはWorld Association of Overseas Japanese Entrepreneursの略で、海外を拠点に活躍する日本人起業家のネットワーク組織です。2004年に香港で発足し、現在は世界中に支部を持っています。バンコク支部は世界最大の会員数を誇り、2024年に15周年を迎えました。バンコクで起業を考えている方や、すでに経営者として活動している方の入口として最適なコミュニティです。
フリーペーパー・メディアを中心としたコミュニティ
DACOやワイズなどの在住日本人向けメディアは、長年バンコク日本人社会の情報インフラとして機能してきました。求人・物件探し・イベント告知から生活情報まで、バンコク在住者にとっての「掲示板」的役割を担ってきた存在です。 ただし近年はそういった情報の多くがSNSへ移行しており、フリーペーパーはその役割を少しずつ終えつつある段階にあります。とはいえ長年の信頼と情報の蓄積があるため、今でも一定の読者層に支持されています。
スポーツ系コミュニティ
バンコクにはフットサル・野球・テニス・ゴルフなど多彩なスポーツコミュニティが存在します。スポーツは駐在員・現地採用・起業家など属性を超えた交流が生まれやすく、移住直後に「最初の友人を作る入口」として機能しやすい場でもあります。 フットサルはGood Morning FCをはじめ複数のコミュニティが活動しており、週末に気軽に参加できる雰囲気があります。野球はタイ国野球人会が活動中です。ゴルフは日本人主催のコンペが定期的に開催されており、バンコク郊外に複数のゴルフコースがあるため、日本よりも安くプレーできる環境が整っています。ゴルフが趣味の方にとって、バンコクは本当に天国のような場所です。
趣味・文化系コミュニティ
スポーツ以外にも、趣味・文化系のコミュニティが充実しているのがバンコクの特徴です。 写真好きには「クルンテープ写真倶楽部」などのコミュニティがあります。僕自身もフォトウォークを定期的に主催しており、カメラ好きの在住者・旅行者と交流する機会になっています。
県人会・同窓会コミュニティ
バンコクには各都道府県の県人会が存在し、同郷のつながりを大切にする文化が根付いています。多くの県人会でゴルフコンペや懇親会が定期的に開催されており、異なる業種・年代の日本人が「同じ出身地」というだけでつながれる場になっています。 そして県人会の枠を超えた一大イベントが「超芋煮会 in Bangkok」です。2022年に東北6県の県人会合同イベントとして76名参加でスタートし、2023年には関東・甲信越の県人会も加わって240名規模に拡大。2024年には計12県・490名参加と急成長を遂げた、今やバンコク日本人コミュニティを代表するイベントのひとつです。 各県の芋煮・郷土料理を食べ比べながら「どの県の芋煮が一番おいしいか」を投票する「芋煮競争」がメインイベントです。出身県・国籍に関係なく誰でも参加できます。 大学の同窓会も活発で、早稲田・慶應などの同窓会がバンコクで定期的に開催されています。
まとめ
バンコクの日本人コミュニティは、世界中の都市の中でも特に充実しています。駐在員・現地採用・起業家・ノマド・リタイア組・母子留学と多様な人たちが暮らしており、ビジネス・スポーツ・趣味・県人会とあらゆる切り口でコミュニティに参加できます。 移住を迷っている方は、まず気になるコミュニティに顔を出すことから始めてみてください。













