円安でもバンコクはお得?タイで安いものと高いものの正直な話

「タイはもう安くない」とよく言われるようになりました。確かにその通りで、スクンビットのおしゃれなカフェやショッピングモールに入れば、東京と変わらない、お店によっては東京以上の値段がすることも珍しくありません。円安の影響もあり、以前のような「なんでも安い国」というイメージはもう過去のものというのが正直なところです。
でも、コスパが悪くなったのは「特定のもの」だけです。タイならではのコスパの良さは、場所と使い方を選べばまだまだ健在です。何が高くて何が安いのか、バンコク在住15年の目線で正直にお伝えします。
まずここに注意!タイでコスパが悪いもの
バンコクで「高い!」と感じやすいのは、次のカテゴリです。旅の前に頭に入れておくと、余計な出費を防げます。
輸入品・外国料理のレストラン

日本料理・イタリアン・フレンチなど、タイ料理以外の外国料理レストランは総じて高いです。バンコクの日本食レストランは東京と同等か、それ以上の価格帯になることも珍しくありません。輸入食材や輸入酒(ワイン・ウイスキーなど)は関税の影響で日本より高くなることもあります。コンビニやスーパーで売られている輸入菓子や輸入食品も同様です。
マクドナルドなど外資系フランチャイズの飲食店

マクドナルドやスターバックスなど、グローバルチェーンの価格は日本とほぼ同等か、むしろ高めに設定されています。「タイに来たのにマックを食べたら日本より高かった」という経験をする旅行者は少なくありません。
タイではローカルのチェーン店を利用すれば、外資系よりコスパが店がほとんどです。
スクンビット中心部(アソーク・プロンポン)のホテル・飲食店

スクンビットの中心エリアは、便利さの代償として価格が高めに設定されています。おしゃれなカフェやルーフトップバーは、東京の感覚で入ったらそのまま東京価格です。
「バンコクって高い!」と感じやすいエリアの筆頭で、ここだけで旅を完結させてしまうと、タイのコスパの良さをほとんど体感できないまま帰国することになります。
逆にここはまだまだ安い!タイのコスパが光る5つのカテゴリ
一方で、タイならではのコスパの良さが今でも際立つカテゴリがあります。この5つをうまく活用するだけで、旅のクオリティを落とさずに出費をぐっと抑えることができます。
① タイ古式マッサージ(1時間100〜300バーツ/約1,000〜1,500円)

タイ旅行の定番中の定番ですが、何度来ても感動するコスパです。日本で同じクオリティのマッサージを受けようとすると、5,000〜1万円はかかります。バンコクなら1時間100〜300バーツ(約500〜1,500円)で受けられます。ちなみに100バーツのマッサージ店はオンヌットにあります。
参考:バンコク・オンヌットで1時間100バーツのタイマッサージ店を発見!
バンコク市内にはマッサージ店が至る所にあり、足裏マッサージ・オイルマッサージ・タイ古式と種類も豊富です。毎日通っても財布が痛まないのが、バンコクならではの贅沢です。
② 交通費(BTS・MRTは初乗り17バーツ/約85円〜)

BTSスカイトレインとMRT地下鉄の初乗りはわずか17バーツ(約85円)。移動距離が長くなっても50〜60バーツ(約250〜300円)程度で、東京の電車賃と比べると割安です。
配車アプリのGrabもスクンビットからサイアムまで100バーツ(約500円)前後で移動できます。バンコクは渋滞が有名ですが、BTSとMRTをうまく使えば移動コストをかなり抑えられます。交通費の安さは、長期滞在者にとって本当にありがたい部分です。
③ 屋台(一食50〜80バーツ/約250〜400円)

かつては一食30〜40バーツというのが当たり前でしたが、現在は観光エリアで50〜80バーツ(約250〜400円)が相場です。それでも日本のランチと比べれば破格であることに変わりはありません。
定番メニューはカオマンガイ(チキンライス)、パッタイ(タイ風焼きそば)、クイッティアオ(米麺のスープ)、カオパット(チャーハン)あたり。どれも安くて美味しく、毎日食べても飽きません。
衛生面が心配な方は、地元の人で混んでいて回転が速い屋台を選ぶのがコツです。ヤワラート(チャイナタウン)は特に屋台激戦区で、安くて美味しい店が集中しています。
④ フードコート(一食60〜100バーツ/約300〜500円)

屋台よりも少し高いですが、エアコンが効いていて清潔、ゆっくり座って食べられるのがフードコートの魅力です。デパートやショッピングモールに併設されていることが多く、観光の合間に気軽に使えます。
特にコスパがいいのは、ターミナル21の「Pier 21」です。BTSアソーク駅直結なので観光客にも使いやすく、料金も30〜50バーツと破格の安さ。
多くのフードコートはプリペイドカード式で、先にカードにチャージして各お店で使う仕組みになっています。余ったチャージは退場時に返金してもらえるので安心してください。
1日3食すべてを屋台やフードコートで済ませれば、食費は300〜500バーツ(約1,500〜2,500円)に収まります。
⑤ ローカル食堂(一食100〜200バーツ/約500〜1,000円)

観光客向けではなく、地元の人が日常的に使う食堂は安くて美味しいです。ご飯+おかず2〜3品でも100〜200バーツ(約500〜1,000円)程度。地元の人で常に混んでいるお店は、味も間違いありません。屋台よりも落ち着いた環境で食事したい、でもフードコートよりも地元感を味わいたいという方に最適です。
宿泊費 エリア選びで大きく変わる
続いては旅費の大きなウェイトを占める宿泊費。旅費を下げるには、これを節約できるかどうかにかかっていますよね。
スクンビット中心部(アソーク・プロンポン)

アソークはBTSとMRTの両路線が使え、プロンポンは駅前に3つのショッピングモールが直結。どちらもバンコク屈指の利便性を誇りますが、その分宿泊費は他のエリアよりも少しお高め。
3〜4つ星で1泊7,000〜10,000円ほどが相場です。4つ星以上になると1万円を超えることも珍しくありません。
コスパ重視ならスクンビット下町エリア(オンヌット・プラカノン)がおすすめ

コスパ重視ならおすすめしたいのが、BTSオンヌット駅・プラカノン駅周辺です。スクンビット中心部よりもBTSで10〜15分ほど郊外になりますが、駅周辺には屋台や食堂、モールが充実していて、生活感があって面白いエリアです。
宿泊費は3つ星中心で1泊5,000〜8,000円程度と、中心部より割安です。日本人在住者も多く住んでいるエリアで、初めてのバンコクでも安心して過ごせます。「便利さも欲しいけど、コスパも譲れない」という方には、このエリアがベストバランスだと思います。
その他、日本より安いもの(番外編)

食事・マッサージ・交通費以外にも、タイならではのコスパが光るものがあります。
南国フルーツは特に感動的な安さです。マンゴー・ドリアン・マンゴスチンなど、日本では高級品扱いのフルーツが街中で驚くほど安く手に入ります。市場やコンビニ前で売られているカットフルーツは1パック20〜40バーツ(約100〜200円)程度。バンコク滞在中は毎日食べていても不思議ではないくらいです。
1日の総予算の目安

最後に、旅のスタイル別に1日あたりの予算目安をまとめておきます。
交通費やマッサージ、観光スポットの入場料なども加算が必要ですが、おおまかな目安として参考にしてください。
まとめ
円安の影響でバンコクの割安感が薄れたのは事実です。でも、何が高くて何が安いかを知っておくだけで、旅のコスパは大きく変わります。輸入品・外国料理・外資系チェーン・都心の高級エリアは東京と変わらない出費を覚悟する一方で、マッサージ・交通費・屋台・フードコートは今でも日本では考えられないコスパです。
全部おしゃれなところに行こうとせず、地元のお店を日常的に使いながら、たまに奮発するというバランスが、バンコクを一番賢く楽しむコツだと思います。













